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2009年9月10日木曜日

linuxとパッケージ管理

 ウインドウズユーザーにとっては、OSとアプリケーションは商用と決まって高価なものが多いが、LINUXはUNIXを基礎として生まれてきたため、学術研究分野で開発されたものはオープンソースで改変自由で無料のソフトが圧倒的に多い。また全世界のプログラマーが無償で作ったソフトも多くGNUに登録されたソフトはたいへん優れたものがたくさんある。
http://directory.fsf.org/GNU/

 LINUXを使い始めてはじめに驚いたことは OSとアプリケーションがパッケージとしてフリーで公開され、リポジトリー(ソフトの貯蔵庫_DB)は各ディストリビューションがそれぞれ 管理している。そこに接続すれば自分の使いたい OSとアプリケーションが簡単に手に入り更新作業も行えることであった。


 パッケージのダウンロードはもちろん、ウィンドウズアップデートに該当する作業が、フリーで行えるのだ。まったくの驚きであった。このパッケージ管理はLINUXではCUI(コマンドライン)とGUI(グラフィカル) の両方が用意され進化してきた。これを紹介するために一覧をつくってみた。

  1. Mandoriva 2009 CUIは、RPM
            GUIは、Rpmdrake
  2. Suse 11.1 CUIは、RPM
            GUIは、YAST2
  3. Fedora 11 CUIは、RPMとYUM
            GUIは、Gpk−application
  4. Debian lenny CUIは、APTとDpkg
            GUIは、Synaptic
    CUIでのダウンロードとインストール作業もたいへんすぐれているが、最近はGUIでこの作業がたいへん簡単にできるようになっている。ウインドウズユーザーがこの世界に入れる条件がしだいに整っていることを知っていただければと思っている。


2009年9月3日木曜日

エディターと閉じかっこ入力

   私がmulti_boot環境を構築している理由はlinuxの世界ではOSとアプリケーションがオープンソースで無料で提供されているからである。

 今回の内容はプログラミングを行う際必須のテキストエディターと”閉じかっこ”について各OSがどのような状態にあるかという紹介である。

 先にインストールした最新の代表的OSでテキストエディターがどのような状態か調べてみた。テキストエディターはvim,emacs,xemacsの3つである。

また日本語入力SCIM+anthyで、閉じかっこ、),},」,] が入力できるかという点を調べてみた。


  1. Mandoriva2009spring
    SCIMでの入力->  vimとemacsはきちんと出力  xemacsは日本語入力出来ず
    閉じかっこ   -> vim,emacs,xemacsは、}が|、]が¥に変換される
  2. SUSE11.1
    SCIMでの日本語入力と閉じかっこ出力がvim,emacs,xemacsで完璧だった。
  3. Fedora11
    SCIMでの入力-> vimとemacsはきちんと出力 xemacsは日本語入力出来ず
    閉じかっこ   -> vim,emacs,xemacsとも完璧に出力
  4. DebianLenny
    SCIMでの入力-> vim.emacs_ver22はきちんと出力  xemacsは日本語出力出来ず
    閉じかっこ   -> {が}、]が¥、^が=、shift9が(,shift0が)として出力

以上の結果、日本語環境がデフォルトで完璧なディストリビューションはSUSE11.1であった。次がFedora11である。初心者にはこの2つがお勧めだと分かる。

また、この状態からの簡単な脱出方法は、 かっこ とタイプして変換すれば ”」 ”が候補に出るので、かっこ とタイプして変換したら「」や『』が候補にでるように 単語登録を行う。(この方法は一時的解決でコンパイルではエラーになる)

更に根本的な解決は、debianの場合は次の手順でキーボードアサイン(レイアウト設定)を行う。(GUI)

  1. デスクトップ(gnome)の上の システムから
  2. キーボードの設定
  3. レイアウト
  4. キーボードの形式 ベンダーでgenericを選択
  5. japanese 106-keyを選択
  6. OK

で完全にとじ括弧出力が出来るようになります。またSCIM+anthyでの日本語入力も完全に出来ます。はじめの一歩が大切といわれますがキーボードアサインはこの一歩に該当する大変重要な設定だと痛感します。

Mandrivaはこの方法ではキーアサインは変更できないため、コマンドラインの作業が必要になります。この作業はホームに2つの設定ファイルを作ります。(.Xmodmapファイルと.xinitrcファイル)この詳細は次のサイトを参照してください。

http://nekolinux.blogspot.com/2009/04/blog-post_07.html

なおコマンドラインで環境変数の設定が効かないバグが報告されているので次のような設定をGUIで行う方がよいことが分かりました。

  1. システム
  2. 設定
  3. 自動起動するアプリ
  4. 設定
  5. 追加       名前   xmodmap
              コマンド xmodmap /home/自分の名前/.Xmodmap 
              説明 キーアサインの変更(とじ括弧)

     を記入し 追加ボタンを押します。

2009年6月26日金曜日

リナックスでのプロジェクター投影,xrg.conf のことなど


この春inspiron1501を最新のディストリビューションに全面更新することにした。システムコマンダー9でパーテション分割作業を行う。
 xpの領域も40GBに拡張(基本パーテション)、残りの40GBを8GBとずつlinux(論理パーテション)にとり、500MBの4つのswap領域を(論理パーテション)つくる。システムコマンダーはマルティOS環境をつくる安全なツールで、私は愛用している。
 linux領域の最新ディストリビューションは
Mandoriva 2009spring , Suse11.1 , Fedora11 , Debian lenny である。
更新作業は失敗も含めまる2日の作業となった。
作業の失敗で、みなさんに紹介したいのは、いつもは簡単にインストール作業ができたSuse11.2で思いがけないことが起こった。インストール作業が90%近く終わりブートローダのインストールになった時
いつまでたっても終了しない事態に遭遇。仕方なくインストール作業を中断した。
 もう一度入れなおし作業をやる中で、インストールに入る前の一覧での確認で、ブートローダー(grub)はルートパーテションの先頭という表示だけ確認していたが、さらに詳細設定があり、そこをクリックするとgrubをMBRに入れる設定になっていたのだ。これでは正反対になり、途中で止まった理由がわかった。
 もう一つはこの1年続いていたプロジェクターの設定作業でどうしても投影が、Xウインドウまで行くと落ちてしまい、外部出力ができない問題だった。今回の作業でこの問題をどうしても解決しようとgoogle
で検索すると、多くの共通事例と解決策を見つけることができた。
それは、Xorg.confファイル(設定ファイル)に外部出力の記載をするか、最新の各LINUXバージョンに
すれば外部出力ができることだった。また、コマンドラインではxrandrという便利なツールが開発されており、このコマンドで外部出力(ビデオなど)変更やスクリーンモード(縦横の)を表示する。
 私が持っているプロジェクターはSONYのVPL-CS10でこの機種はコンピュータ側から送られる信号を自動認識してモード設定を行う。(37種類)
Mandoriva11.1ではこの自動認識が 640×480となりプロジェクターの投影は画面の半分しか出ない
状態だった。Suse,Debian,Fedoraではきちんと1024×768と自動認識して画面はきちんと投影された。
Mandorivaのこの不具合を解決するためいろいろ試みたが解決せず、OSの再インストールと最新の更新を行ってやっと解決することが出来た。xrandrについては下記のURLの記事が参考になった。

2009年2月18日水曜日

picasa文字化けの解決 Mandoriva2008spring

Mandoriva2008springへのpicasaインストールで、文字化けが起こったのでその解決方法を探していたら、意外と簡単に解決することが分かったので紹介します。

mandorivaへのインストールは、suseと同じようにGUIとコマンドラインの両方が可能です。(これについてはsuseの記事を参照してください)


インストール後picasaを起動すると、英語画面の中に□□がところどころに表示され困っていた。Googleで文字化け解決の検索をしていると,下記のサイトに遭遇しました。

http://ameblo.jp/hiroyuki12/theme133-10000027509.html

早速下記手順で進む
「アプリケーション」ー「グラフィックス」ー「Picasa」ー「Picasa Font Settings」で「Add」をクリックし自分の好きなフォントを選択する。
(私の場合はIPAフォントを3個追加した)
そしてpicasaを起動すると見事に解決。漢字が表記された。
文字化け問題では、他の解決方法があるようですがこの方法が一番簡単。

”あめぶろ”さんに感謝します。

2009年2月14日土曜日

opensuse-11 picasaのインストールに手こずる

googleから提供されている無料の写真整理・加工ソフトPicasa3をSUSEに試行錯誤の結果インストールできた経験を紹介したい。
Picasaは写真整理・簡易加工ソフトとしてたいへん優れている。

 




昨年OpenSuse-11.0をインストールしたあとPicasa2がPicasa3にバージョンアップした。リナックス版をさがしているとPicasa3.0があることがわかり早速インストール作業を試みる。(linux版は2.7beta)


1.下記URLへアクセス


       http://picasa.google.co.jp/



  右の「システム要件のlinux」をクリック。
   Picasa 3.0 for Linux (beta)
のページへ入りダウンロード。
  ダウンロード先をデスクトップか自分のホームフォルダー
  に設定するとインストールは、コマンドライン
  (コンソールを起動してrpmコマンドで行う)
   で行うことになる。
  (RPMパッケージは32ビットIntel i386とAMD64_x86_64兼用)

  もう一つの方法はSUSEの自動ダウンロードツール
  yast2にgoogleリポジトリを設定して行う方法がある。
  http://www.google.com/linuxrepositories/yast2.html
  今回はデスクトップにダウンロードして行う方法を紹介する。

2.コンソールからRPMコマンドでインストール
 コンソールでダウンロードしたフォルダーに移動して
 「$ su
  # rpm -ivh picasa-2.7.3736-15.i386.rpm」
このコマンドで通常はインストールまで自動で行くが、
次のようなメッセージが表示されストップ。
  「libsane.so.1 is needed by picasa-2.7.3736-15.i386 」  
  libsane.so.1が必要だとの表示

3.これを解決するためYAST2でこのファイルを探す
・googleでこのことに関する検索を行うと同じ現象があることがわかる
 http://groups.google.com/group/Google-Labs-
   Picasa-for-Linux/browse_thread/thread

・SUSE11.0のリポジトリをyast2に設定する。
 上の記事から64ビット版にはこのファイルは入っていず
 32ビット版に入っていることがわかっているので、
  http://ja.opensuse.org/Package_Repositories 
  からparent directoryをクリックして上の階層へ上がり
  下記のパスをYAST2に設定(32bit版を含む)
    index of /distribution/11.0/repo/oss
  公開鍵は自動で設定される。
 ・yast2を起動し、saneで検索をかけると
 libsane.so.1ファイルが自動でダウンロード・インストールされる。

4.これでコマンドラインに戻りインストールが成功する
コンソールに戻りrpmコマンドを実行すると今度は止まらずにインストールが完了。

5.picasaの実行
 コマンドラインでは
  $picasa
またはグラフィカルではインストール表示されたプログラム一覧から行う。
早速デジカメから写真データを読み込む。
各種の機能を試す。すばらしい。linuxでこのソフトが 自由に使えるようになったことを喜びたい。