年末から正月にかけてフリーソフトの優れた関数グラフソフトGrapesを知る機会があり、そのソフトのダウンロードをして使い始めた。その際このソフトのファイルの関連付け(ダブルクリックでの起動設定)が中々できず困ったがこのソフトの特徴からくる困難があることを知りなんとかファイルの関連付けができたのでこの経験を紹介したい。
1.Grapesというソフトをどこで知ったか?
ある本で3次方程式が出てきたので、「数学小辞典」矢野健太郎編(共立出版)で調べるが、その解法の記述は省略が多く理解に苦しんだ。
★本でダメンならWEBサイトにないかgoogleで調べると大変優れた下記サイトがあることが分かった
・もっと分かりやすく➇「カルダノの方法」による3次方程式の解の公式の導出|
中学でもわかる浪漫数学
3次方程式の解法
このサイトの優れた特徴は、カルダノによる3次方程式の導出過程を省略なしに中学生にもわかるやさしさで記述、A4で36ページになる大作だった。私は、この大作を読み終わって、完全に3次方程式の解法が理解でき、数学的真理はこういうものだという爽快な満足感を味わうことができた
★文章での理解はこれで完璧に理解できたが、3次方程式を関数グラフソフトで見てみたいと 思ってYoutubeを検索すると下記サイトに大変優れた動画があることがわかる
・三次方程式の虚数解はどこに存在する?数学の不思議な世界
3次方程式のグラフ
実数空間と虚数空間がグラフとして描画されており大変わかりやすい。この動画の最後でこのグラフを作成したソフトとしてGrapesが紹介されていた。この動画で私はGrapesを知り
活用することを思いたった。
2.Grapesのダウンロード
★早速下記サイトからGrapesをダウンロード。ver.7.89はバグがあるということでver.7.84をダウンロード
grapesサイト
★ダウンロード先は、ダウンロードかデスクトップ
★インストールはなく、解凍をすると実行ファイル(.exe)がフォルダの中に現れる
3.自己完結型ソフト(ポータブルソフト)とは?
★このソフトのファイルの関連付けを行おうとするがWin10.Win11とも
設定=>既定のプログラム=>ファイルの種類ごとに既定のアプリを選ぶ
拡張子一覧に拡張子.gpsが出力しない(win10では左側に拡張子)
★通常のWindowsのソフトはインストール作業をインストーラーソフトから行うと
c:\ProgramFiles(x86)\ を通してインストールされる。インストールが必要なソフトウェアは、Windows 自体のライブラリを使う前提で作られており、それらを使うためにはレジストリの登録が必要(レジストリとはプログラムのデータベース)
★このソフトは自己完結型ソフト(ポータブルソフト)でインストール作業はなくZIPファイルを解凍するだけで実行ファイルが現れる
4.フリーソフトは自己完結型ソフト(ポータブルソフト)が多い
★自己完結型のソフトは、すべての必要なファイル(実行ファイル、設定ファイル<.iniファイル>、ライブラリなど)が1つのフォルダーに格納されている。このためインストールの必要がない。このフォルダーをUSBにコピー保存すればUSBからの起動も可能となる
5.自己完結型(ポータブル)ソフトの関連付けはどうするか
★Grapesの場合は
grapes.exe実行ファイルを起動=>管理者として実行=>データパネル=>編集=>環境設定=>ファイルの関連付け=>警告パネル”.gps”ファイルをGRAPESで開くようにします
=>OKボタンを押す で関連付けは完了します
★Grapesもう1つの方法は
.gpsファイルを右クリック=>プログラムから開くでGRAPESアイコンを選択
grapesアイコンがない場合は、.grpファイルを右クリック=>別のプログラム=>
その他のアプリ=>このPCで別のアプリを探す=>参照窓:すべてのファイル=>grapesを保存したフォルダー=>grapes.exeを選択
6.GRAPESのような優れたソフトを無料で入手できるすばらしい時代
今回Grapesを知るきっかけは3次方程式の解法からだった。私たちは、インターネットで知的探求ができる素晴らしい時代に生きている。マイクロソフトはwin10,win11のWindows OSにフリーソフトを取り込もうとすると、使用の警告が出されるが、これは人類の文化的・知的進歩に背を向けることになっていると考えます。今回の自己完結型ソフト(ポータブルソフト)に接しこのことを痛感している次第です。