私がmulti_boot環境を構築している理由はlinuxの世界ではOSとアプリケーションがオープンソースで無料で提供されているからである。
今回の内容はプログラミングを行う際必須のテキストエディターと”閉じかっこ”について各OSがどのような状態にあるかという紹介である。
先にインストールした最新の代表的OSでテキストエディターがどのような状態か調べてみた。テキストエディターはvim,emacs,xemacsの3つである。
また日本語入力SCIM+anthyで、閉じかっこ、),},」,] が入力できるかという点を調べてみた。
- Mandoriva2009spring
SCIMでの入力-> vimとemacsはきちんと出力 xemacsは日本語入力出来ず
閉じかっこ -> vim,emacs,xemacsは、}が|、]が¥に変換される - SUSE11.1
SCIMでの日本語入力と閉じかっこ出力がvim,emacs,xemacsで完璧だった。 - Fedora11
SCIMでの入力-> vimとemacsはきちんと出力 xemacsは日本語入力出来ず
閉じかっこ -> vim,emacs,xemacsとも完璧に出力 - DebianLenny
SCIMでの入力-> vim.emacs_ver22はきちんと出力 xemacsは日本語出力出来ず
閉じかっこ -> {が}、]が¥、^が=、shift9が(,shift0が)として出力
以上の結果、日本語環境がデフォルトで完璧なディストリビューションはSUSE11.1であった。次がFedora11である。初心者にはこの2つがお勧めだと分かる。
また、この状態からの簡単な脱出方法は、 かっこ とタイプして変換すれば ”」 ”が候補に出るので、かっこ とタイプして変換したら「」や『』が候補にでるように 単語登録を行う。(この方法は一時的解決でコンパイルではエラーになる)
更に根本的な解決は、debianの場合は次の手順でキーボードアサイン(レイアウト設定)を行う。(GUI)
- デスクトップ(gnome)の上の システムから
- キーボードの設定
- レイアウト
- キーボードの形式 ベンダーでgenericを選択
- japanese 106-keyを選択
- OK
で完全にとじ括弧出力が出来るようになります。またSCIM+anthyでの日本語入力も完全に出来ます。はじめの一歩が大切といわれますがキーボードアサインはこの一歩に該当する大変重要な設定だと痛感します。
Mandrivaはこの方法ではキーアサインは変更できないため、コマンドラインの作業が必要になります。この作業はホームに2つの設定ファイルを作ります。(.Xmodmapファイルと.xinitrcファイル)この詳細は次のサイトを参照してください。
http://nekolinux.blogspot.com/2009/04/blog-post_07.html
なおコマンドラインで環境変数の設定が効かないバグが報告されているので次のような設定をGUIで行う方がよいことが分かりました。
- システム
- 設定
- 自動起動するアプリ
- 設定
- 追加 名前 xmodmap
コマンド xmodmap /home/自分の名前/.Xmodmap
説明 キーアサインの変更(とじ括弧)
を記入し 追加ボタンを押します。